100年前の世界へ～アルベール・カーン平和への願い～ 行ってきました。

なんだか以前の日記ですでに見に行ったと思われていたようですが（笑）、昨日見に行って来ました。

オートクローム（天然色写真）は３色に着色したでんぷんを白黒写真用の乾板の上に載せ、フィルターの役目をさるという技法の当時唯一のカラー写真技術だそうです。
現在のテレビやデジカメのもとになった技法だそうで、良く見ると粒子が粗めで触ったらざらざらとしそうな質感。色は控えめだけど鮮やかな発色でなんだかおしゃれ。焦点が狭いのか捉えた人物以外の背景はボケたような雰囲気になり、すごく好きな感じの写真でした。

記録写真ですが、センターがずらしてあったり、構図も凝っていて、撮られる側のカメラなれしてない表情など、味があって雰囲気出てます。

規模は大きくないですが、日本の写真や、大正天皇のご崩御の際の映像もあったりと盛りだくさんの内容です。
事前に見てなかったのですがこれで入場無料！レベル高し。必見ですよ。

カーンさんは、自信の資産を全て平和活動につぎ込み、返済不要の奨学金を出し若い人に世界を見てこいっと旅行に行かせたり、世界について｢なんだか調子が悪い。｣と発言したり、すごくクレバーで格好良い人物。カリスマって昨今簡単に使われるけど、こういう唯一無二の存在を言うのだと思いました。

100年前の世界へ～アルベール・カーン平和への願い～
http://www.k-i-a.or.jp/plaza/project_exhibits/exhibits_kahn/

そして本郷台の駅初めて降りたんですが、見渡す限り居住用のビルだらけでものすごい圧迫感…正直私はちょっと苦手な感じでした。でも大船から一駅だしきっと住むには便利なのだろうな。目当てのとんかつ屋さんがあったのですが、ランチが終了していて、そうなると選択肢がマックかケンタッキー、やむなくケンタッキーで食べました。残念…。

ただここの｢あーすぷらざ｣魅惑的な施設です。近くにあったら通っちゃいます。まさに子供たちの溜り場と化してました。（笑）
2階にライブラリーがあるのですが、世界の地理・食事・世界遺産・生活環境についての資料が盛りだくさん！！本屋さんでも見たことないようなラインナップで旅好きにはよだれ物のライブラリーです。映画や各国の紹介DVDも仕切られたプライベートスペースで見放題。映画も｢ライフイズビューティフル｣だったり、｢運動靴と赤い金魚｣だったり好きなテイスト。ここはまたゆっくり行きたいな。

そんな初本郷台でした。





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コメント 2

こんばんは(^^)。

古写真にはとても興味があります。ガラス乾板に色を塗った擬似カラー写真ってのもありますが、RGBのカラーフィルターを使ったカラー写真もあったんですね。感色層という点では、今のカラーフィルムと同じでしょうか。

背景がボケているのは被写界深度が浅いということでしょうね。感度が低く性能が低い当時のカメラでは、光量をかせぐためにレンズの絞りをほぼ開放にして撮る必要があったんだと思います。

六本木の富士フィルムスクエアには古いカメラがいろいろ展示されていますが、カメラの始祖「ダゲレオタイプ」といい、当時の人たちの苦労に比べるとデジカメでパチパチ撮っているこの時代って一体…と考えちゃいますね。

「幕末　写真の時代」という本はご存知ですか。カラー写真ではありませんが。なかなか面白いですよ。
by D助 (2011-02-27 22:09) 

D助さん

こんにちわ。

私はあまり写真については詳しくないのですが、当時にしたら物凄く最先端の貴重なカメラだったのでしょうね。

なるほど！開放で長い間撮ってるから、撮られる側も表情が硬いのかもしれませんね。動かないでっとでもいわれていたのでしょうか。(笑）

富士フィルムスクエア何度か行ったことがあります。あそこの企画展もたまに面白いのやってますね。

先日ある方から、デジカメは自分がとってるんではなくカメラが撮ってるのと同じではないかというお話を聞き、本当にそうだなぁと思いました。撮った瞬間にカメラの調整が入るのですもんね…。考え物ですね。

面白そうな本ですね！今度探してみます。有難うございます。
by nichigetsuka_enoshima (2011-02-28 16:11)