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明日12/1(水)、明後日12/2(木)はお休みです。&マスターのおすすめ本~その5~ [本]

確定申告…中3で数学をやめたマスターには過酷な行事です。明後日税務署の無料説明会があるので、明日は数字を軽くまとめるためお休み頂きます。すいません。4か月分のレシート…頑張ります。
長谷寺のライトアップも5日までなので、行かなきゃな。鎌倉に住んでるのにまだ紅葉見てません。何てことっ。

国語だけは人一倍得意で全国模試で2ケタ台くらいに入った事も。一教科受験があればかなり頭のいい子になれたな。活字を読むのは漫画、小説、ジャンル問わず大好きなんです。
いつも強引なつなぎですが、そんなわけでお奨め本のコーナー。
今回はお奨め本というより、大好きな安部公房のすすめ。

「箱男」「カンガルーノート」etc… 安部公房

箱男はご存知ダンボールに引きこもる主人公を中心に、書き手と読み手、登場人物が交錯する安部公房の代表作。この方の作品はたいていの主人公に名前が付いていないのですが、不思議なことにどの人物の台詞か思考かというのが混同しません。そして特に箱男は、読み手であるこちらも物語りに引きずり込まれるような、危険な魅力を持った作品です。

一番好きなのが、カンガルーノート。まず導入がシュールで、主人公が目覚めると脛にかいわれが生えていたという…うーん、クールです。この物語は病院と自走式の担架のようなベットがメインの舞台で、医師でもある安部公房だからこそ描ける病院のデットゾーンだとか、病院や死について感じる威圧感や恐怖心を独特の世界観で表現していて本当に面白い。

安部公房の作品が好きな理由は、奇抜なストーリーだけど現実におこらないとも言い切れないぎりぎりのラインに放り出されたような、中毒性すら感じるところ。一度読み始めると止まらず、一人でにやにやしながら読んでしまいます。亡くなってしまっているので、新作が出ないのが残念。

そして私の安部公房コレクション半分は友達に貸したまま帰って来ず…お願いだから返して下さい。(切実)


そして今日は母方の親戚が大集合!子供達も大きくなっていて久々の再会で楽しい時間をすごしました。普段は軽井沢・鳥取・国分寺(だっけ?)と離れているので貴重な再会。ご来店有難うございます。集合できる目的になれたり、人が集まれる場所になれる事は大変光栄で幸せです。

それではまた金曜日に!
箱男 (新潮文庫)

箱男 (新潮文庫)

  • 作者: 安部 公房
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 文庫



カンガルー・ノート (新潮文庫)

カンガルー・ノート (新潮文庫)

  • 作者: 安部 公房
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1995/01
  • メディア: 文庫



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コメント 2

Mrs.Sugar

私が高校生だった頃(何十年前だっ!)演劇をやっていたので、、戯曲としての安部公房作品に触れることが多かったです。

「友達」では男の家に居座ってしまう一家の次女役(マスターのおっしゃる通り、固有名詞は出てきません)を演じたことがあります。

「友達」の小説本のタイトルは「闖入者」なのですが、別の高校に行っていた兄が英語劇として脚本化して、偶然にも男役をやっていました。

田舎の高校生だった私が「水中都市」の舞台を見に、渋谷パルコ劇場にお上りさんしたことも懐かしい思い出です。
by Mrs.Sugar (2010-12-01 01:52) 

nichigetsuka_enoshima

Mrs.Sugerさん

コメント有難うございます!
Sugarさんの演劇見てみたかったです。ビデオとかないのかしら?最近は演劇もあまり見に行けてないので、今度安部公房作品の上演があれば行きたいです。
by nichigetsuka_enoshima (2010-12-03 13:51) 

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